「ネムって聞いたことあるけど、どんな仮想通貨なの?」「XEMは何に使えるの?」
この記事では、ネム(NEM/XEM)の特徴や仕組み、メリット・デメリット、購入方法までを初心者向けにわかりやすく解説します。
2018年の大規模流出事件で注目されたこともありますが、その技術や思想は今なお進化を続けています。
ネム(XEM)とは?ざっくり解説
ネム(NEM)は「New Economy Movement」の略で、新しい経済の仕組みを作ることを目指したブロックチェーンプロジェクトです。
そのネイティブ通貨がXEM(ゼム)です。
2015年に誕生し、独自のPoI(Proof of Importance)というコンセンサスアルゴリズムを採用した点が大きな特徴です。
これは、単なる保有量だけでなく、取引の貢献度も評価に含める仕組みとなっています。
ネムの仕組み:Proof of Importance(PoI)
ビットコインは「仕事量(PoW)」、イーサリアムは「保有量(PoS)」を重視していますが、
ネムはPoI(Proof of Importance/重要度の証明)という独自ルールを導入しました。
- 保有量だけでなく、取引履歴や利用度も加点
- 「使っている人ほど貢献度が高い」と評価
- 公平性を重視した分散型ネットワーク設計
この仕組みにより、単なる大口投資家が有利になりすぎない点が大きな特徴です。
ネムのメリット
🌟 メリット1:PoIで公平性の高いコンセンサス
取引量や利用度も評価されるため、「使っている人が報われる」仕組みが整っています。
🌟 メリット2:送金が高速かつ低コスト
ネムはシンプルな設計により、スピーディーな送金と安い手数料を実現しています。
🌟 メリット3:Symbol(シンボル)との進化
2021年には新チェーンSymbolがローンチ。
企業利用を意識した高機能チェーンと並行して発展しており、実用性と将来性の両方を持っています。
ネムの注意点・デメリット
⚠️ デメリット1:過去のハッキング事件によるイメージ
2018年のCoincheckからのネム流出事件により、セキュリティや信頼性に不安を感じる人が多い点は否めません。
⚠️ デメリット2:競合チェーンの存在
イーサリアムやソラナなど、dApps市場をリードするチェーンが多いため、存在感を維持するのが課題です。
⚠️ デメリット3:利用シーンの拡大が限定的
Symbolの登場で開発は続いていますが、ネム単体の利用がやや停滞しているとの見方もあります。
他の仮想通貨との違い
通貨名 | 主な特徴 |
---|---|
ビットコイン | 送金・決済に特化した元祖仮想通貨 |
イーサリアム | dApps・スマートコントラクトに強み |
ネム | PoIで公平性を重視した次世代設計 |
ネム(XEM)の買い方
ネムは以下の取引所で購入できます。
- bitFlyer:国内大手で安心感あり
- Coincheck:初心者向けに使いやすい
- 海外取引所(Binanceなど):取引量が豊富
購入の流れ:
- 取引所に口座を開設
- 本人確認を完了
- 日本円やUSDTを入金
- XEMを購入
始める前にチェックしておきたいこと
- Symbolとの関係性を理解しておく
- PoIの仕組みを確認する
- ウォレット管理を徹底(特に自己管理型)
まとめ:ネムは「公平性と実用性」を意識したプロジェクト
ネムは、取引の重要度も評価するPoIアルゴリズムを導入し、公平で持続可能な経済圏を目指したプロジェクトです。
過去の事件で一時的に評価を落としましたが、Symbolの登場により再び注目を集めています。
初心者の方はまず、少額のXEMを購入して送金速度や仕組みを体験しながら、ネムとSymbolの今後の動きを追ってみるのがおすすめです。